施術方法

不定愁訴発生のメカニズム

医学や科学の発達により人間の体の仕組みについての新たな発見が次々と出てきました。従来人間の体は脳がコントロールしていると考えられて来ました。しかし最新の研究により人間の体は脳、内臓、筋肉、骨等がお互いに自律神経、ホルモン、更にはメッセージ物質とよばれる物質でやり取りをし、きめ細かい情報交換を行う事で一つのユニットとして活動して健康な状態を維持している事が分かってきました。
※2017年~2018年にかけて7回シリーズで放送されたNHKの「人体」という番組でその内容が詳しく取り上げられました。

最新の知見では「脳、内臓、筋肉、脂肪、骨格などのどこか一つの部位に不調が発生するだけで連鎖反応のように不調が体全体に広がり、不定愁訴が誘発されるのでは」と考えられるようになって来ています。
東洋医学は元々このような考え方をベースにしていたのですが、科学の発達により東洋医学の考え方が正しいと証明され始めたのです。

この考え方を図にすると下記のようになります。
外的要因である、ストレス、過労、寝不足、気候、食事、化学物質等の刺激により体のどこかに負担が発生する事で体全体の協調関係が崩れ、連鎖反応的に次々と不定愁訴が発生するのではと考えられています。

<体の仕組みイメージ図>

当院の独自メソッドの考え方

当院のメソッド(施術方式)では最初に体を詳しくチェックして体のどの部位が不定愁訴の根本原因になっているのかを見つけ出します。その上で不調が発生している部位を回復させる施術を行います。
アプローチする部位は主に脳と内臓です。一般的にはく自律神経やホルモンの乱れが不調を発生させていると考えられていますが実際に正しくありません。自律神経やホルモンが乱れているのは結果であり、脳や内臓の働きが悪くなることで自律神経やホルモンが乱れるのです。よって脳や内臓を回復させる事で自律神経やホルモンが正常な状態に戻りその結果体の働きも正常に戻るのです。

<独自メソッドイメージ>

検査方法

一番大切なのは不定愁訴を発生させている根本原因を的確に見つけ出す事です。下記のような検査を行い総合的に判断して根本原因を的確に見つけ出します。

■セラピーローカリゼーション
■反射点(ツボ)チェック
■筋肉の緊張度チェック
■骨盤のゆがみチェック
■後頭骨ラインのチェック

体全体に総合的にアプローチする施術です

不定愁訴を発生させている根本原因を回復させるためには、根本原因に対して最適な施術テクニックをチョイスして複数の施術テクニックを組み合わせながら施術を行います。。

【使用する主な施術テクニックです】

ブレイン(脳)セラピー

脳の中には様々な部位がありそれぞれが異なる働きをしています。そして各部位が連携を取りながら思考したり感情を感じたり自律神経やホルモンを通して体をコントロールしたりしています。
ブレインセラピーでは脳の中の不調部位を回復させる施術を行います。

<うつ病の例>

うつ病の患者さんを例にとると、うつ病に対しては「DLPFC」と「扁桃体」を回復させる施術を行います。
「偏桃体」は本能的な部位で、危険、安全、不安、悲しみ等の感情を感じる部位です。ストレスが強いとこの部位が興奮状態になり、怒り、不安、悲しみ、落ち込み感などが強くなります。
扁桃体の興奮を抑制してくれるのがDLPFCです。DLPFCは主に二つの働きがあります。一つ目は「やる気」や「意欲」を出す事です。二つ目は「扁桃体」が興奮した時に抑制する働きです。
ストレスが長期間続き扁桃体が興奮しっぱなしだとDLPFCは扁桃体の興奮を抑制するために長時間働き続けて疲労が蓄積し機能低下を起こします。その結果やる気を出せなくなると共に、扁桃体の興奮も抑制できなくなり、不安、落ち込み、やる気が出ないなどのうつ病の症状が発生すると考えられています。

ヴィセラル(内臓)セラピー

内臓はメッセージ物質や自律神経を通じてお互いに情報のやりとりをしていることが分かってきました。脳や他の内臓と密接に情報交換しながら体を最適な状態に維持しています。
なかでも腸は第二の脳と呼ばれ腸の中には脳と同じような神経細胞が張り巡らされています。(犬の脳と同じ位の量の神経細胞が存在しているそうです)そして脳と腸はお互いに緊密に情報交換しながら体全体をコントロールしていると考えられています。この仕組みを「脳腸相関」と呼んでいます。
内臓セラピーでは働きが悪くなっている内臓を見つけ出してその働きを回復させる施術を行います。

<腸脳相関のイメージ>

SOT(骨盤や背骨を矯正するテクニック)

SOTとはカイロプラクティックの主要テクニックの一つですが、骨盤・背骨・後頭骨の歪みを矯正することで、「脳脊髄液」の循環を改善して脳や神経の働きを活性化させる事を目的としています。
脳脊髄液とは脳と脊髄の中を循環してるリンパ液に近い液体で脳や脊髄神経に対して下記の働きを持っています。

  1. 脳の神経に栄養分を運ぶ
  2. 脳内伝達物質を運ぶ
  3. 脳内の老廃物を搬出する

骨盤や背骨が歪む事で脳脊髄液の流れが悪くなり上記の機能が低下し脳や神経の働きが悪くなると考えられています。
SOTを使って骨盤や背骨の歪みを矯正することで脳脊髄液の循環を良くして脳や神経の働きを回復させる事ができます。

【脳脊脊髄液循環のイメージ】

 

アレルギーーセラピー

各種のアレルギーも不定愁訴を発生させる原因となります。特に影響が大きいのが最近その存在が認知され始めた遅延型食物アレルギーです。
このタイプのアレルギーを持っている人は100種類以上の不定愁訴を誘発すると言われていますが、日本人の約90%はこのタイプのアレルギーを持っているとも言われています。
アレルギーが不定愁訴を誘発していると推測されるケースでは、アレルギー物質を探り出した上で食生活改善のアドバイスをさせていただくと共にアレルギーを緩和させる施術も行います。

遅延型食物アレルギーの詳細

<遅延型食物アレルギーの代表的な症状>

初回時の施術手順